火災保険で自転車の盗難を対策できる!?
平成28年、都内だけでも自転車の盗難件数が46,427件に上っています。 いま一度、通勤や通学に自転車を使っている人は、盗難対策の見直しを行なった方がいいのではないのでしょうか?
「私は、自転車保険に入っているから大丈夫!」。
そんなあなたに盗難対策を見直していただきたいのです。 というのは、自転車保険のほとんどが事故のみの補償だからです。 ですので、自転車保険に加入していても自転車盗難の被害にあったとしたら、補償を受けることができず損をしてしまう可能性が高いのです。 ですが、火災保険だと盗難を受けた際の補償が受けることができます。
自転車保険は事故だけの補償
自転車保険は、個人賠償責任保険と傷害保険が挙げられます。個人賠償責任保険は、日常で他者のモノを壊してしまったり、ケガをさせてしまったり、迷惑な行為をした場合に法律上の損害賠償責任を負った際に対応する保険です。
傷害保険は、主に自分自身がケガをした場合の補償になります。ですので、自転車保険は盗難のリスクに対してカバーできていないのです。次に、火災保険の自転車盗難補償について解説していきます。
火災保険の自転車盗難の補償について
盗難補償の特約が付いている火災保険は、基本的に盗難事故に対しても機能いたします。ただし、屋外での盗難の場合は居住敷地内が補償の対象になります。ですので、駅のパーキングや公園の駐輪場など、家の敷地範囲を超えている場合は対象外となります。
ちなみに、自転車が商品の場合、家に保管して盗難をされてしまっても補償はされませんので注意してください。業務用のための保険はありますので、自転車屋の場合は店舗併用住宅に対応している火災保険を選びましょう。
自転車盗難された際の火災保険の保険金手続き
自転車盗難の被害を受け、火災保険の保険金を受け取るのには手続きが必要です。
- 盗難届を提出
- 保険金の請求申請
上記が、大まかな手順となります。はじめに、最寄りの交番や警察署に足を運んで盗難届を提出します。その際に警察から質疑応答があるので、自転車のメーカーや色、形などを詳細に答えられるように自転車の保証書などを分かりやすいところに保管しておくといいでしょう。
盗難届を提出すると、約1週間後に警察署から受理番号を受け取ります。この受理番号が、保険会社に保険金申請する際に必要になるので忘れないようにしましょう。保険金申請の書類に、盗まれた時期や自宅の敷地の駐輪位置などの情報を記載して保険会社に提出します。
火災保険加入の前に自己管理が先決
火災保険と自転車保険の補償の違いについて解説してきましたが、そもそも自己管理を怠っていないかどうか、今一度チェックしましょう。対策は抜かりなく、何もしないより何かしておいた方が安全性は増します。
例えば、自転車の施錠器具を二重にしたり、ペンチで切断できない頑丈なチェーンにしたり、盗難できにくい状態にすることも1つの方法です。実際に自転車盗難に遭っている被害者のほとんどが施錠をしていなかったと警察庁の統計で出ています。
ちょっとした方法で盗難のリスクは限りなく少なくできるので、最低限の対策をしていきましょう。次に、主な火災保険の口コミや体験談を紹介していくので、ぜひ参考にしてください。
火災保険の自転車盗難補償に関する口コミ
- 新築してまもなく、盗難に見舞われました。
- 火災保険の加入時に、家の敷地の外構まで補償範囲に入っている説明を受けて以来安心感を持てています。加入後まもなくして、軒下に置いてあったタイヤの盗難被害に遭い、ちょっと不安でしたが適用されました。盗まれたタイヤは戻ってこなかったものの、保険金が降り新しいタイヤの購入資金に充てられました。盗難されて気持ち的には負担がありましたが、加入していたことで金銭的な負担は減らせています。
- 共有スペースにあった自転車が盗まれても、全額補償。
- 賃貸マンションに住んでいたときに、共有スペースにあった自転車がある時なくなっていました。購入してわずかしか乗っていなかったので、新品同様品です。火災保険に加入していたので、補償されると思っておりました。案の定、保険会社に連絡したところ補償されるようで、自転車保険ではなく火災保険でよかったと感じています。
- 新品の自転車代18,000円が、保険会社から降りました。
- 駐輪場に止めていたママチャリが、ある時に無くなっておりました。別の場所に移動されたと思い、周囲を探したのですが見つかりません。盗まれたと実感したと同時に、防犯対策をきちんとしていなかった自分に落胆しました。ふと、賃貸契約時に加入した火災保険の存在を思い出し、盗難の項目で補償の適用がされました。今回、万が一の状況になってしまったわけですが、いざというときのために火災保険に加入しておいたのは本当に良かったと思っています。