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火災保険の補償【破損・汚損】

突発的なトラブルによる破損、汚損に関して、火災保険の補償範囲やかかる費用、受け取れる保険料などを紹介します。

フルカバー-水災のプランに見る破損、汚損の火災保険の費用

主要火災保険を調べてみると破損、汚損が含まれるプランはフルカバーのプランから水災だけを外したパターンに多く見られます。それもあって破損、汚損という補償項目に限定した保険料を算出するのは難しく、見積シミュレーションでは破損、汚損を含むプランで比較的安価となる、フルカバーから水災を除いたプランの保険料の相場をチェックしてみました。条件は以下の通りです。

  • 所在地/東京都
  • 建物構造/一戸建て(T構造)
  • 保険金額/1,000万円
  • 補償範囲/フルカバー-水災
  • 契約期間/5年

ここから保険料相場を導き出すと、18,000円台から28,000円台といったところになります。

火災保険における破損、汚損の補償範囲

火災保険で破損、汚損といった場合、通常は自然災害以外の偶発的なトラブルを意味しますが、具体的な詳細定義は損保会社及び保険商品による違いもあります。

  建物 家財
破損、
汚損
室内で壁やドア、ガラスなどに何かをぶつけて破損した場合 意図せず補償対象の家財を壊したり汚したりしてしまった場合

これを実際の生活シーンにあてはめてみると、日常的な家具の移動でフローリングにキズをつけても補償対象にはなりませんが、模様替えで大物家具の移動中によろけてドアを壊してしまったという場合、補償対象となる保険もあります。子供が遊んでいてガラスを割ったりしたケースも補償されることがありますが、家財の場合だと、それ自体の使用中に壊したりした場合ではなく、掃除中に液晶テレビを誤って倒したというような不慮の事故が該当するといった具合です。

また、火災保険としては補償範囲であっても、どの補償に分類するかが微妙なケースもあります。例えば、外壁にペンキで落書きされた場合は破損・汚損の範疇で、スプレーで落書きされた場合は外来物の衝突になることもあるようです。

いうまでもなく、原因が不明だったり劣化などによる破損、汚損は補償対象とはなりません。破損、汚損を補償に選んだからといって、知らないうちにできたヘコミや亀裂は補償外ですし、見た目にはキズや汚れができた場合でも機能的に見て支障がなければ保険金はおりないのが一般的です。

火災保険における破損、汚損の保険金

破損、汚損で保険金がおりるのは不測かつ突発的なトラブルによる損害なので、様々なケースが当てはまるようでいて、個々の保険商品による違いもあるので一概に言及することができません。

なお、火災保険の公式サイトで破損、汚損に関する保険支払事例が掲載されていたケースには以下のようなものがあります。

  • 物の移動中にドアを破損した事例/保険金総額269,000円

これに代表されるように家具の移動中にドアや壁、ガラスなどを壊してしまった場合は保険金がおりるようです。故意ではないという点がポイントで、保険金の支払基準がどうなっているかは具体的な事例をベースにヒアリングしてみることをおすすめします。

【人気5社】破損・汚損の補償対応

こちらでは、破損や汚損に対する補償をつけたいという方におすすめの火災保険を、人気の高い保険会社からピックアップしてご紹介します。破損や汚損に対する補償の範囲や保険料の例などを掲載しているので、火災保険選びの参考にしてください。

三井住友海上「GKすまいの保険」

破損・汚損の補償内容

「GKすまいの保険」での破損と汚損に対する補償は、「6つの補償プラン」と「4つの補償+破損汚損プラン」の2つのプランに含まれています。ただし、「4つの補償+破損汚損プラン」は共同住宅専用のプランなので、一戸建て住宅に住んでいる方の場合、「6つの補償プラン」のみが対象です。

「GKすまいの保険」での破損・汚損補償は、火災や風災、水濡れ、盗難などによる事故以外の損害が対象となり、自然劣化、外観だけの損害、機械的な故障、電球や蛍光灯に発生した損害、保険対象の修理中に起きた損害などは補償されません。

免責金額は、建物が1万円、3万円、5万円、10万円、家財が1万円、3万円、5万円から選択可能です。

保険料

【6つの補償プランの場合】
・所在地/東京都
・建物構造/木造一戸建て(H構造)
・保険金額/建物2,000万円、家財1,000万円
・契約期間/5年
・保険料/285,150円
【4つの補償+破損汚損プランの場合】
・所在地/大阪府
・建物構造/鉄筋コンクリート造マンション(M構造)
・保険金額/建物1,000万円、家財800万円
・契約期間/5年
・保険料/53,150円

「GKすまいの保険」破損・汚損補償の口コミ

・ある日子どもの部屋に入ったところ、壁に大きな穴が開いていることに気が付きました。マンションなので放置しておくこともできず、修理を依頼すると10万円ほどの修理費になると言われたのですが、火災保険が使えるかもしれないと教えていただき、無事に修理費の一部を保険金で賄うことに。火災保険が修理に使えるとは知りませんでしたが、本当に入っていて助かりました。

「GKすまいの保険」はこんな人におすすめ

「GKすまいの保険」の破損・汚損補償は、最も補償内容が充実している「6つの補償プラン」に含まれているため、あらゆる事態に備えておきたいという方におすすめの火災保険です。また、集合住宅専用の「4つの補償+破損汚損プラン」も用意されているので、口コミにあるように、マンションの損害に備えておきたいという方にも適しているでしょう。

AIG損保「ホームプロテクト総合保険」

破損・汚損の補償内容

「ホームプロテクト総合保険」の破損・汚損補償は、火災や自然災害以外の事故によって損害が起きたときの補償で、損害から自己負担額を引いた金額が保険金となる仕組みです。自己負担額は、契約条件で異なりますが、1万円か10万円で設定されます。

破損・汚損が補償内容に含まれるプランは、「Aプラン」と「Bプラン」。「Cプラン」「Dプラン」「Eプラン」「Fプラン」では補償対象外となるので注意してください。

家財への補償は30万円が上限となりますが、土地の沈下、電球などに発生した損害、コンタクトレンズ・眼鏡・携帯電話・携帯ゲーム機に対する損害などは補償対象外となっています。

保険料

AIG損保の公式サイトでは保険料の試算はできませんでしたが、「ホームプロテクト総合保険」は各種割引が充実しています。

専用Webサイトからの手続きで10%割引になる「Web申込割引」、オール電化住宅で割引になる「オール電化住宅割引」、屋内消火栓やスプリンクラーが設置されていることで割引になる「消火設備割引」などがあります。

「ホームプロテクト総合保険」破損・汚損補償の口コミ

・マンションを購入したタイミングで火災保険に加入しましたが、一度だけ、破損・汚損で保険金を受け取ったことがあります。家具の移動をしているときにテレビの液晶が割れてしまったのですが、AIG損保の担当の方から「火災保険が使える」と教えてもらったのです。書類を記入してから1週間ほどで保険金を受け取ることができ、そのスムーズさにも感心しました。

「ホームプロテクト総合保険」はこんな人におすすめ

「ホームプロテクト総合保険」がおすすめの方は、水災の心配がない立地に住んでいて、破損・汚損の補償を付けたいという方です。「Bプラン」は水災が補償対象外となっていて、破損・汚損は補償されるため、少しでも保険料を抑えたい方に最適でしょう。

また、オール電化住宅に住んでいる、消火設備が整っているなど、割引条件に当てはまる方にもおすすめです。

セコム損保「セコム安心マイホーム保険」

破損・汚損の補償内容

「セコム安心マイホーム保険」では、全てのプランで破損・汚損への補償は付帯されていません。その代わり、特約として「破損・汚損損害等補償特約」を全てのプランに付帯させられるため、予算や補償内容を見ながら、好みのプランに破損・汚損補償をつけられます。

「破損・汚損損害等補償特約」では免責金額が3万円となっており、保険対象の建物や家財に対する事故による損害で補償を受けることが可能です。

ただし、電気的な故障による損害、電球などに発生した損害、土地の沈下による損害、楽器の音色の変化等、義歯・コンタクトレンズ・眼鏡・携帯電話・ノートパソコン等の携帯式電子機器・自転車・動物・植物は補償対象外となります。

保険料

【ワイドプランの場合】
・所在地/東京都
・建物構造/木造一戸建て(H構造)
・保険金額/建物2,000万円、家財1,000万円
・契約期間/5年
・保険料/171,240円
【ベーシックプラン】
・所在地/東京都
・建物構造/石造り一戸建て(T構造)
・保険金額/建物2,000万円、家財1,000万円
・契約期間/5年
・保険料/62,140円
【スリムプランの場合】
・所在地/大阪府
・建物構造/鉄筋コンクリート造マンション(M構造)
・保険金額/建物1,000万円、家財1,000万円
・契約期間/5年
・保険料/21,770円

「セコム安心マイホーム保険」はこんな人におすすめ

「セコム安心マイホーム保険」は、全てのプランに破損・汚損の補償を付帯させられるため、自分の好みに合わせた補償内容にこだわりたいという方におすすめです。どのプランを選んでも、破損と汚損に備えられる点が有利になります。そのため、「セコム安心マイホーム保険」のその他の補償内容に納得できる方であれば、どなたにも適しているでしょう。

東京海上日動「トータルアシスト住まいの保険」

破損・汚損の補償内容

「トータルアシスト住まいの保険」での破損・汚損の補償は、「破損等リスク」の中に含まれています。この補償が含まれているプランは、「充実タイプ」と「マンション向けタイプ」の2種類で、「スタンダードタイプ」では補償されません。

火災や風災、水災、盗難、水濡れ等以外の事故による破損や汚損が補償されますが、リフォームや修理、点検の作業による損害、電気的な事故による損害、置忘れ、携帯電話・ノートパソコン・自転車・コンタクトレンズ・眼鏡等に対する損害は補償対象外です。

なお、破損等リスクの免責金額は、5,000円となっています。

保険料

【充実タイプの場合】
・所在地/東京都
・建物構造/木造一戸建て(H構造)
・保険金額/建物1,500万円、家財1,000万円
・契約期間/1年
・保険料/51,770円
【マンション向けタイプの場合】
・所在地/東京都
・建物構造/鉄筋コンクリート造マンション(M構造)
・保険金額/建物1,000万円、家財1,000万円
・契約期間/1年
・保険料/12,870円

「トータルアシスト住まいの保険」はこんな人におすすめ

「トータルアシスト住まいの保険」の破損と汚損の補償は、一戸建ての場合「充実タイプ」のみで補償されるため、多少保険料が高くなったとしても、自然災害から日常の事故まで、あらゆる損害に対して備えておきたいという方におすすめです。

また、免責金額が5,000円と他の火災保険よりも低く設定されているため、万が一のときの自己負担金額を減らしたいという方にも向いているでしょう。

損保ジャパン日本興亜「THEすまいの保険」

破損・汚損の補償内容

「THEすまいの保険」での破損・汚損の補償は、「不測かつ突発的な事故」という補償の中に含まれていて、含まれているプランは「ベーシック(I型)」と「ベーシック(I型)水災なし」の2種類です。

損保ジャパン日本興亜では、その他のプランとして「ベーシック(II型)」「ベーシック(II型)水災なし」「スリム(I型)」「スリム(II型)」の4種類がありますが、これらのプランには破損・汚損は含まれないので注意してください。

免責金額は、0円、1万円、3万円、5万円、10万円から選択可能ですが、0円を選択したときは、破損・汚損で補償を受ける場合のみ、自己負担額が1万円になります。

保険金が支払われない条件としては、加工や修理中の損害、電気的事故による損害、土地の沈下による損害、電球などに発生した損害、義歯・コンタクトレンズ・眼鏡・携帯電話・ノートパソコンなどの携帯式電子機器・動物・植物などに発生した損害などです。

保険料

【ベーシック(I型)の場合】
・所在地/東京都
・建物構造/木造一戸建て(H構造)
・保険金額/建物1,890万円、家財1,000万円
・契約期間/5年
・保険料/262,750円

「THEすまいの保険」はこんな人におすすめ

「THEすまいの保険」がおすすめな方は、水災のリスクはない立地で補償を充実させておきたいという方です。破損と汚損に対する補償は、全ての災害に備える「ベーシック(I型)」にしかついていませんが、水災なしタイプを選ぶことができる点は、柔軟性が高いと言えるでしょう。

もちろん、水災を含めてありとあらゆる損害に備えたいという方にもおすすめです。また、免責金額が1万円と比較的少額なので、自己負担額を減らしたいという方にも良いでしょう。

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