火災保険料を安くする方法
万が一の備えとして欠かせない火災保険ですが、補償を厚くすると、当然保険料も高くなってしまいます。火災保険料を安くする方法はあるのか、その際の注意点は何かをご紹介します。
火災保険って安くなるの?
火災保険料は工夫次第で安くすることが可能です。
保険料は基本的に、補償が充実しているほど上がっていくもの。必要だから、と言われるままに契約・更新をしている方は要注意です。契約内容を吟味していないと、本来は必要なかったはずのオプションにまで、毎年保険料を支払っているかもしれません。まずは契約前に不必要な補償を見極めて絞り込むことが大切です。
現在すでに火災保険に加入している方でも、見直しによって安くなるチャンスはあります。保険料が高すぎると感じている方は、一度契約内容を見直してみるとよいでしょう。たとえば、日常生活の事故を含むすべての補償をカバーする保険に加入しているプランに比べると、火災・水災・風災など自然災害のみに補償対象を絞り込んだプランでは、年間1万円近く支出を抑えられる場合があります。
火災保険料を安くするコツ
補償の対象を削る以外にも、保険料を安くするコツはあります。
定期的に保険の見直しを行う
見直しによって火災保険料が安くなるのは主に2つのパターンがあります。1つは、そのときのライフステージに応じて補償を絞れたケース。たとえば、子どもが独立して夫婦2人になったため、家財が少なくなった家庭などです。補償が必要な物が減れば、それだけ保険金額や補償対象も少なくて済みます。
もう1つは、保険そのものが変化しているケースです。建物の構造区分は2010年に改訂されています。それ以前とは保険料の基準が異なるため、再度計算することで安くなる可能性があるのです。
保険期間を長くする
保険金額や建物がまったく同じだったとしても、保険期間を長くすれば保険料は下がるのが一般的です。大幅な節約になるわけではありませんが、1年契約と5年契約では、年間数千円の違いがあります。また、10年契約にしたからといって10年分の保険料を一括で支払わなければならないということもないので安心してください。
支払方法を変える
保険料の支払い方法には、月払いと長期年払い、一括払いがあります。月ごとに細かく支払っていくよりも、できるだけまとめて払ったほうが保険料は安いです。保険期間と同様、補償内容や保険金額などその他の条件が同じであっても割引が適用されます。年間で見ると数千円程度の節約になるでしょう。
火災保険料を安くするときの注意点
火災保険料を安くする方法はいろいろとありますが、過度な節約にはリスクもあります。最低限必要なラインは押さえておきましょう。
保険金額は安くしない
火災保険料は保険金額が低いほど安くなります。しかし、あまりに低い保険金額では、もしものときに建物に見合うだけの補償を受け取れません。保険金額=建物の価値になるように設定しましょう。
補償を削りすぎない
補償の絞り込みは大切ですが、必要な補償まで削ってしまっては本末転倒です。被害に遭うリスクと、そのとき貯蓄で損害を賄えるかどうかをよく考慮したうえでプランを選択してください。住んでいる場所の災害リスクは、地域のハザードマップなどでチェックできます。