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火災保険の一括払いと年払いはどちらがお得?

災保険の保険料の支払い方法には、長期一括払いと年払いの2種類があります。それぞれの特徴やメリット・デメリット、保険料の具体例等を見ていきましょう。

火災保険の長期一括払いと年払い

火災保険の保険料支払い方法には、長期一括払いと年払いの2種類があります。

長期一括払い

数年分の保険料を一括でまとめて支払うタイプ。10年を最長に、3年分、5年分など、被保険者の希望に応じて期間を設定することができます。「長期契約」と呼ばれることもあります。

長期一括払いは、現在では最長10年までの契約となりましたが、以前は最長35年まで契約が可能でした。現在の火災保険契約は、「再調達価額」という新価での計算で保険料が算出されるため、長期契約の際にも保険料が不利になることはありません。

ですが、以前は5年以上の契約の際に再調達価額での契約ができなかったので、時価額を用いた計算で算出されていました。もし、35年、20年などの契約期間が設定されている場合、時価額で保険料が算出されていて、保険料が高くなっている可能性もあります。長期契約中でも見直しをしてみると良いでしょう。

年払い

1年ごとに保険料を支払うタイプ。「短期契約」と呼ばれることもあります。

また、保険会社の中には、長期一括払いと年払いをミックスした「長期年払い」を用意しているとこともあります。「契約期間は10年、保険料の支払いは年払い」などのような形です。

また、1か月ごとに保険料を支払う「月払い」という方法もありますが、長期一括払い、年払いと比較すると、合計の払込保険料額は高くなります。金額的なメリットが薄いため、月払いが利用されることは多くありません。

長期一括払いのメリット・デメリット

長期一括払いのメリットとデメリットを見てみましょう。

メリット

  • 契約期間が長くなればなるほど、年間あたりの保険料が割安となる。
  • 毎年継続手続きをする手間がない。
  • 契約満了までは、「うっかり契約更新をし忘れる」ということがない。
  • 「自動継続特約」がセット可能でその後の更新忘れもなくなる。

デメリット

  • 初期費用が高額となる。
  • 補償内容の見直しをする機会が減る。
  • 時間とともに補償内容を忘れてしまう。

年払いのメリット・デメリット

年払いのメリットとデメリットを見てみましょう。

メリット

  • 補償内容を見直す機会が多い。
  • 契約内容を忘れてしまうことが少ない。
  • 一度に高額な保険料を支払わなくても良い。

デメリット

  • 長期契約に比べて、年間あたりの保険料が割高になる。
  • 毎年契約を更新する手間がある。
  • 契約更新をし忘れるリスクがある。
  • 保険料支払いが滞ると火災の際に免責になる可能性がある。

保険料試算

契約期間が長くなるほど保険料が割安になる例として、三井住友海上の火災保険の保険料を試算してみましょう。以下、同社公式サイト「GKすまいの保険・ローン団体扱用」から引用しています。

保険期間 一括払保険料 1年あたりの保険料
2年 52,410円 約26,210円
10年 233,080円 約23,310円

算出条件:(平成29年1月1日始期)

  • 契約プラン:6つの補償プラン(家財(6つの補償・長期用)特約をセット)
  • 建物保険金額:2,000万円
  • 家財保険金額:1,000万円
  • 免責金額(建物・家財):3万円
  • 所在地:神奈川県
  • 構造級別:戸建 T構造(耐火)
  • 延床面積:100㎡
  • 建築年月:平成29年1月
  • 事故時諸費用特約:損害保険金×30%・300万円限度
  • 地震火災費用特約:保険金額×5%・300万円限度
  • ローン団体割引適用

この例からも、契約期間の違いによって、1年あたりの保険料が大きく異なることが理解できると思います。

火災保険の長期係数

火災保険の長期一括払いの際、保険料は基本となる1年間の保険料に、「長期係数」という割引率を掛けることで決められます。

1年間の保険料額 × 長期係数 = 総額の保険料

もしも、年払いで支払った場合は、長期係数が掛けられることなく、1年間の保険料を1年ごとにそのまま支払うことになります。契約期間ごとの長期係数は次の通りです。

  • 3年契約…長期係数:2.70
  • 5年契約…長期係数:4.30
  • 8年契約…長期係数:6.70
  • 10年契約…長期係数:8.20

つまり、10年間で契約した場合の保険料は、8.20年分の保険料だけで済むことになり、約2年分の保険料が節約できるということになります。

住宅ローンの関係からも長期一括払いがお得

特に、住宅ローンを利用している方は、住宅ローンを払い終えるまで火災保険無加入の状態にはなれません。

融資を受けたときに、銀行によって火災保険に質権が設定された場合は、住宅ローン完済まで火災保険を継続する必要があるからです。いつか支払わなければならないものであれば、長期一括払いにして、支払総額を減らした方がお得になります。

火災保険に質権が設定されていない場合であっても、住宅ローンの完済が終わる前に万が一の事態に遭遇したら、返済が困難になることも考えられます。

長期的な返済をしなければならない住宅ローンの存在があるからこそ、万が一に備えて、火災保険でも長期的な契約がおすすめです。

少しでも保険料をお得にしたいとお考えの方は、初期負担は大きいものの、長期一括払いを選んだほうが良いでしょう。

長期一括払いでおすすめの火災保険とは?

ここまでで説明した通り、長期一括のほうがお得ということをお伝えいたしましたが、では、実際にお勧めの火災保険は どこになるでしょうか?当サイトでは、5社をピックアップして、見積もりを取り、比較してみましたので、ぜひ参考にしてみてください。

見積りの条件

  • 保険金額(火災):建物 2,500万円/家財500万円
  • 契約年数:火災5年間/地震5年間
  • 構造:H構造
  • 住まい:東京都
  • 地震保険割引:耐震等級割引(10%)
  • 建築年数:2012年7月
  • 面積:120.00m2
  • 基本保証(条件なし):火災・水災・風災・盗難・破損

火災・水災・風災・盗難・破損に関して、条件なく基本保証として受けられる保険会社をピックアップしています。

長期一括払いによる火災保険料の比較

会社名
火災保険料(5年契約)
ホームアシスト
(楽天損保)
197,900円
セコム安心マイホーム保険
(セコム損保)
200,080円
マイホームぴたっと
(あいおいニッセイ同和損保)
214,970円
GKすまいの保険
(三井住友)
230,990円
Total assist住まいの保険
(東京海上日動)
236,360円

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