少額短期保険とは？火災保険とどう違うの？

少額短期保険とは？

少額短期保険とは、2006年の保険業法改正によって生まれた新しいタイプの保険。その名の通り、保険料も保険金額も「少額」で、かつ保障期間が長くても2年と「短期」な点が特徴の保険です。あらゆる点においてサイズが小さいことから、通称「ミニ保険」とも言われることもあります。少額短期保険を運営する業者の多くは新興企業ですが、最近では丸井グループやイオングループ、東京海上火災、楽天、SBIグループなど、大手が運営するものも見られるようになってきました。

【参考】少額短期保険の前身は?
少額短期保険の前身は、2006年に保険業法が改正される以前に存在した「無許可共済」と言われる業者や団体。根拠法があって存在している保険会社や全労災、JA共済、県民共済などとは異なり、「無許可共済」とは、根拠法なくして存在していた保険業務団体のことです。

火災保険との違いは？

少額短期保険は、既存の火災保険と重複する部分も一部あるのですが、基本構造ではまったく違った保険となります。少額短期保険と火災保険との大きな違いを見てみましょう。

少額短期保険で注意したい点は、販売会社が破綻した際の補償の有無です。 火災保険の販売会社とは異なり、少額短期保険の販売会社には、被保険者を救済する機関がありません。 よって、万が一、少額短期保険の販売会社が破綻した場合の被保険者救済については、不透明と言わざるを得ません。

少額短期保険のユニークな補償内容一覧

少額短期保険の中には、既存の生命保険・損害保険との差別化を図るため、非常にユニークな補償内容を用意しているものもあります。以下、少額短期保険の補償内容の例を見てみましょう。

少額短期保険に加入する際の注意点

補償内容がとてもユニークで、かつ保険料も比較的安い少額短期保険。気学な気持ちでスタートできる点は、少額短期保険の大きなメリットと言えるでしょう。 ただし、加入に際してはいくつかの注意点があります。最低限、以下の3点を確認したうえで、少額短期保険の加入を検討するようにしましょう。

詳しい補償内容を確認する

少額短期保険を販売する会社の中には、実店舗を持たずにネット上だけで募集・販売をしている会社も少なくありません。ネット売買が悪いというわけではありませんが、ネット経由で少額短期保険を購入する際には、しっかりと商品情報を確認するようにしましょう。詳細な商品説明・約款等がPDF等で閲覧できないものについては、契約を避けるべきです。

まずは既存の火災保険を充実させる

既存の火災保険に加入せず、少額短期保険のみで各種の保障を賄うという方法は、本末転倒です。まずは既存の火災保険や地震保険に加入し、生活の基盤となる部分の保障を充実させることが大事。その上で、スポット的に必要な少額短期保険を契約する、といったスタンスにしてください。