プレハブでも火災保険に入れるの?
プレハブでも火災保険に入ることができるのでしょうか?その疑問を考える前に、まずはプレハブの定義を確認しておく必要があります。
住宅用のプレハブなら火災保険に加入できる
住宅用のプレハブの場合には、火災保険に加入することができます。一方で、物置としてのプレハブの場合には、単独で火災保険に入ることはできません。
正しく理解するために、まずはプレハブという建物の概念を確認しておきましょう。
プレハブとは
プレハブとは、工場で作られた部品を現地で組み立てる方式の建物のこと。一般に、物置のような建物がプレハブと認識されていますが、同じ方法で住宅が作られた場合も、同じくプレハブと言います。
なお、プレハブによる住宅は、世の中では決して珍しくはありません。プレハブによって作られる注文住宅も、よく目にします。
住宅用のプレハブは問題なく火災保険に加入できる
プレハブ住宅は、あくまでも世帯が生活するための住居です。よって、何ら問題なく火災保険に加入することができます。
住宅以外のプレハブは単独では火災保険に入れない
物置などのように、住宅用ではないプレハブについては、単独では火災保険に加入することができません。住居に付随する動産とみなされるからです。
よって住宅以外のプレハブは、通常、住宅用建物で加入している家財保険によって被害が補償されることになります。
プレハブ住宅の構造級と火災保険料の相場
プレハブ住宅の火災保険の相場は、プレハブ以外の住宅と同じように、いわゆる構造級で決まります。また、保険会社によって保険料が大きく異なります。
一般的なプレハブ住宅の構造級はT構造
プレハブ住宅の多くは、軽量鉄骨造とされています。軽量鉄骨住宅は耐火構造とみなされるため、構造級は「耐火」の頭文字をとってT構造と呼ばれます。
なお、プレハブで作られている事務所などの中には、まれに木造建築も見られます。木造建築は非耐火構造とみなされるため、構造級は「非耐火」の頭文字をとってH構造と呼ばれます。
T構造プレハブ住宅の火災保険料の相場
会社によって大きく異なる保険料。以下、業界の平均的な保険料を設定しているとされる東京海上日動の保険料を参考に、T構造の建物の火災保険料の相場を見てみましょう。
- 火災保険料
- 49,640円(10年間)
- 条件
- 東京都・T構造・保険金額1500万円・専有延床面積100㎡・保険期間10年
なお、同じ条件で検索をした場合、代表的な保険会社での中もっとも高額な保険料を提示している会社が三井住友海上(66,450円)。逆に、もっとも低額な保険料を提示しているが日新火災(33,150円)でした。
(※2019年5月1日を保険開始日とした場合)
H構造プレハブ住宅の火災保険料の相場
同じく東京海上日動の保険料を参考に、H構造の建物の火災保険料の相場を見てみましょう。
- 火災保険料
- 130,050円
- 条件
- 東京都・H構造・保険金額1500万円・専有延床面積100㎡・保険期間10年
T構造に比べて、H構造の保険料は、かなり高額であることが分かるでしょう。
なお、同じ条件で検索をした場合、代表的な保険会社の中でもっとも高額な保険料を提示している会社がセゾン自動車火災(139,650円)。逆に、もっとも低額な保険料を提示しているが日新火災(775,500円)でした。
(※2019年5月1日を保険開始日とした場合)