構造級別とは?
家の構造(構造別級)によって、火災保険で支払う料金が違うこと知っていますか?場合によっては、保険料を安く済ませることが可能なんです。ここでは、構造級別と火災保険の繋がりを分かりやすく説明しています。
構造級別とは?
構造級別とは、建物の構造が火災や災害にどれくらい耐久性があるのかを示した基準のことです。コンクリート・レンガ・鉄骨で造られた共同住宅は「M構造」、M構造と素材が変わらない一戸建てに適応される「T構造」、木材・その他の素材で造られた「H構造」の3種類に分かれます。
構造によって、火災保険で支払う料金が大きく変わってくるのです。その理由は、構造タイプによって火災や災害のリスクが異なってくるからだと言えます。
M構造・T構造・H構造の違い
M構造・T構造・H構造の「特徴」「種類」「価格」についてまとめてみました。自分の家はどのタイプなのかを、しっかりと把握していきましょう。
M構造 | |
---|---|
特徴 | コンクリート・レンガなどで造られている共同住宅のこと。耐火性が高い造りになっているので、保険料は一番低く設定されています。 |
種類 |
|
価格例 | 17,500円 |
T構造 | |
---|---|
特徴 | 使われている素材は、M構造とさほど変わりません。共同住宅以外の建物が該当します。 |
種類 |
|
価格例 | 38,400円 |
H構造 | |
---|---|
特徴 | 木造・土造で造られた耐火力が低い一戸建て。M構造やT構造以外の建物を指します。 |
種類 |
|
価格例 | 88,900円 |
※価格例は、東京都・新築・保険金額1,000万円・保険期間10年を想定しています。
一戸建て住宅の場合
一戸建ての構造級別は「T構造」と「H構造」に分けることができます。
鉄骨やコンクリートなどの耐火性に優れている素材で造られている場合はT構造。柱や壁などに一定の耐火性が備わっている「準耐火建築」、建築基準法で定められた基準に達している「省令準耐火建築物」もT構造に含まれるので、押さえておきましょう。
どちらにも当てはまらない場合は、その他の構造を指すH構造になります。
共同住宅の場合
共同住宅の場合、自分の住まいがコンクリート造りなのか、鉄骨造りなのかをチェックしてみましょう。
コンクリートで造られている建物、もしくは耐火建築物として認定されている建物は全てM構造(マンション構造)になります。
鉄骨造りの場合は耐火建築物として判断されないので、T構造に含まれます。さらに、準耐火建築物・省令準耐火建物もT構造にあたり、それ以外はH構造となります。
一戸建てならT構造が安くてオススメ
一戸建ての火災保険なら、木造や土造の「H構造」より鉄骨造り・耐火建築物にあたる「T構造」の方が火災保険料を安く抑えることができます。
「自分の家は木造だから…」と諦めている方は、今の住まいの「耐火性」をチェックしてみましょう。一戸建ては基本的にT構造とH構造に分けられていますが、実はH構造と判断される木造であっても、T構造だと認められるケースがあるのです。
それは、建築基準法で定められている「耐火建築物」、壁や柱の耐火性が高い「準耐火建築物」かどうか。もしこれらの該当する建物であれば「T構造」だと判断されて、火災保険料が安くなる場合があります。
構造級別の見直しで保険料が安くなるかも?
2009年までの火災保険料は、柱・外壁・床などの素材が構造級別の判断基準とされていました。しかし、2010年以降からは判定基準が「M構造」「T構造」「H構造」といった構造級別に変更。そのため2009年よりも前に火災保険を組んだ人は、再度構造級別を見直してみることで、以前よりも保険料が安くなる可能性があります。気になる方は、今契約している火災保険会社の構造級別をチェックしてみてください。